第11回お金コラム 家計簿のつけ方

皆さんは家計簿をつけていますか。家計簿は収支状況を把握する方法のひとつですが、「ハードルが高そう」「面倒くさい」「挫折してしまった」という方も少なくはないかと思います。今回は家計簿をつけるコツを紹介します。

家計簿をつける目的

家計簿をつけることは、お金を管理し、支出を把握するための手段のひとつです。節約や貯金がうまくできるようになるには家計簿が必須です。「なんとなく無駄遣いしている気がして不安」「貯金を始めたい」そういう方にこそ家計簿は心強い味方になります。

家計簿のつけ方(記録すべきこと)

①収入と支出のカテゴリーを分ける
まず、月々の収入と支出をカテゴリーに分けて考えます。
《収入の例》給与、投資の利益など
《支出の例》食費、日用品に係る費用、住宅費、交通費、光熱費、通信費、娯楽の費用など

②家計簿ツールに定期的に記録する
家計簿に支出を記録します。記録に残すために、日ごろからレシートや明細書を受け取るようにしましょう。自販機などレシートが出ない買い物の後はメモなどに残しましょう。
※クレジットカード利用料の管理方法
何に使ったかを知るには購入月で記録を残し、単に支出を把握したい場合は引き落とし月に記録すると便利です。
目的によって記録する時期を判断しましょう。

③振り返り
1か月間の支出を確認し、節約できるところは無いか、現状で目標額までの貯金がどれくらいでできるかを分析します。

④項目ごとの予算を設定
分析結果を元に、各項目の予算を設定します。今後この予算を元にお金を使うことになります。

⑤振り返り
今月の家計簿を振り返り、支出の傾向や予算を守られているかを確認しましょう。うまくいかない部分があれば調整し、次の月に活かすようにしましょう。
記録を残し、成果を振り返り、次月に活かす、この繰り返しです。

家計簿ツールの種類

ご自身のお金の使い方や生活スタイル、性格に応じて使いやすいツールを選びましょう。大きく分けて、アナログとデジタルに分類されます。

《アナログ》例:冊子の家計簿、手作りの家計簿
書店に行けば、様々な家計簿が売られています。ご自身にとって使いやすいものを選びましょう。また、手作りであれば低コストで自分にとって記入しやすい家計簿が作れます。

《デジタル》例:Excel、Googleスプレッドシート、家計簿アプリなど
現金をあまり使わない人やパソコン、スマートフォンをよく使う人におすすめです。キャッシュレス決済であれば決済後自動的に記録に残してくれるツールや、自動的に計算できるものもあります。アプリは無料で使えるものもあるので、使いやすいものを探して使ってみましょう。

続けるコツ

①家計簿をつける目的を再確認する
家計簿をつける目的が明確だと続けやすくなります。より具体的な目的を設定すると続けやすいです。まずは短期的な目標から設定して始めてみましょう。家計簿の成果が数字として見えてくるとやりがいや達成感を感じられます。

②最初のうちは項目を最低限数に
出費と収入の分類が多すぎると、記録するときにどの項目に入れるか迷ってしまいますので、項目数は最低限にすることをおすすめします。特に最初のうちは、「収入」「固定支出」「変動支出」の3種類からでも構いません。ただし、項目を細かく分けたほうが無駄な支出の分析がしやすいので家計簿に慣れたら分類を細かくしてみましょう。

③数字は1円単位でなくてok
おおまかな出費や収入の傾向を把握することが大切なので、1円単位まで正確に記録する必要はありません。

④使いやすい家計簿を選ぶ
前項で紹介したように、今は様々な種類の家計簿ツールがあります。まずは取りかかりやすいものから始めてみて、状況に応じて変えてみましょう。

最後に

家計簿はあくまでも収入と支出を把握し、貯金や投資をうまく行うための手段です。なので、「家計簿をつける」ことが目的になってしまっては本末転倒です。完璧を目指す必要はないので、まずは肩の力を抜いて始めてみましょう。
当サイトではファイナンシャルプランナーによるお金に関する無料相談も受け付けていますので、個別での家計の見直しや資金の積み立てなど、お困りの際はお気兼ねなくお問い合わせください。

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