第10回お金コラム なぜお金で買い物ができるのか-お金の歴史について

本サイトのタイトルにも入っている「お金」。そもそも「お金」とは何でしょうか。なぜお金を使って買い物ができるのでしょうか。今回はお金の定義や歴史について紹介します。

お金の定義

「お金」は通貨のことを指します。日本では、お札(日本銀行券)は中央銀行が発行し、硬貨(正式には貨幣)は政府が発行しています。お金として使っているお札や硬貨は元々ただの紙や金属ですが、お金の価値は国が保証しています。このような、国家が価値を保証しているお金を「法定貨幣」と言います。1円玉などの硬貨は「通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律(いわゆる通貨法)」により、1000円札などのお札は「日本銀行法」により、いずれもその価値やお金の発行について定められています。
また、お金には3つの役割があります。

【交換】商品を買うときにお金を使いますが、これはお金と商品を交換しているということです。
【価値保存】お金は食べ物や植物のように腐ったり枯れたりしないため、価値は変わりません。そのため「貯める」ことができます。
【価値測定】モノやサービスの価値を比較することができます。リンゴ150円、梨200円のように金額で示されたらどちらの方が価値が高いかの判断がしやすいでしょう。
現在では法律で保障されているお金の価値。では、法律ができる前は、お金に価値があるという信用はどのようにして生まれたのでしょうか。それは次で紹介するお金の成り立ちに秘密があります。

お金の成り立ち

お金が生まれる前、人々がモノを得るためにはどのようにしていたのでしょうか。その歴史を見ていきましょう。

①物々交換(バーター経済)
お金がない時代は物々交換が主要な取引方法でした。人々はモノを直接交換し、必要なモノを得るために相手が欲しいモノを提供しました。しかし、欲しいモノと交換できるモノが一致しないときや価値が不平等なときにスムーズに交換ができないという問題がありました。

②交換しやすい仕組みの誕生
そこで、交換がスムーズにできるように、比較的価値が下がりにくい、貝、石、布などを現在のお金のように使用し始めました。しかし、こちらは、偽装が簡単にできてしまうという問題がありました。

③貴金属の使用
その後は、金属を価値のあるものとして受け入れ、取引に使用するようになりました。このような貴金属は耐久性があり、取引の際に重量や純度で価値を評価できるためです。偽装しづらいというメリットもあります。具体的には金、銀、銅などが貨幣として使われました。

④お札の誕生
貴金属は生産量に限りがあるため交換の機会が増えると生産が追いつかなくなりました。さらに、多すぎると重くて持ち運びに不便というデメリットがありました。そこで、お札が貴金属の価値を裏付けする形で導入されました。

⑤信用通貨
お札は後に信用に基づく通貨に進化しました。金本位制が一般的であった時代には、通貨が特定の量の貴金属に対する交換権を持っていました。しかし、金本位制は廃止され、通貨は信用に基づいて、その国の経済状況に合わせて発行されるようになりました。これが現在の「管理通貨制度」です。

※補足※
上記で紹介した流れが現在一般的に言われているお金の起源ですが、21世紀に入ってからは「新貨幣論」という説が生まれています。通貨制度は物々交換の発展形ではなく、通貨制度が生まれる前から「取引は請求と支払いで成り立つ」という考えがあったとする説です。今後の研究次第ではお金の歴史も変わるかもしれません。

これからのお金

最近はキャッシュレス化が進み、電子取引が浸透しました。現金が手元になくてもクレジットカードや電子マネーなどで商品の取引ができるようになりました。今後の技術の発展次第では買い物がよりスムーズになる決済方法が生まれるかもしれません。
キャッシュレス決済については、「第7回 お金コラム キャッシュレス決済について知ろう」も併せてお読みください。

最後に

お金の成り立ちについて見ていきましたがいかがでしたでしょうか。お金のおかげでモノやサービスの取引がスムーズになりました。今後もお金のカタチはさらに多様化していくでしょう。また、ご自宅でできる金融教育のひとつとして、お子さんと一緒にお金の歴史について学ぶこともおすすめします。
当サイトではファイナンシャルプランナーによる、教育資金や資産運用などの無料相談を受け付けておりますので些細なことでもお気軽にお問い合わせください。

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