第8回 お金コラム どうしたらお金が貯まるの?

お金にまつわる悩みの中に「お金が貯まらない」というものがあります。「貯金しようとして我慢したけどストレスで逆に散財してしまう」「気づいたらお金がない」という悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか。今回は貯金のコツについて紹介します

1貯金の「種類」

「貯金」は一般的に大きく分けて2種類あります。
●購入するものが決まっている貯金
車やマイホームなど高価なものを購入する、留学をするなど、用途が決まっている貯金です。
高額なものを購入したい場合は、すぐにお金が用意できないため事前に貯金を行うでしょう。目的が定まっているため、計画を立てやすい貯金ともいえるでしょう。
●将来や非常時に備えた貯金
起こりうるライフイベント、けがや病気、もしもの事故、収入減、老後の不安などに備えた貯金です。非常事態はいつ起こってもおかしくありません。急に大金が必要になることもあります。明確な用途は定まっていなくても、万が一のためにお金を備えておくことは大切です。ただ、目的や期限を設定しづらいので貯めづらいと思う方もいらっしゃるかもしれません。

2貯金を行う基本的なプロセス

(1) 貯金の目的を確認する
なぜ貯金をするのか、貯金の目的を確認しましょう。先程紹介しました2種類を軸にすると考えやすいです。いずれかの場合もありますし、両方の貯金を並行して行う場合もあります。

(2) 収入と支出を把握し貯金可能額を確認する
続いて、毎月の収入と支出を把握しましょう。 収入から必要な支出(生活費、家賃、光熱費など)を除いた残りが貯金に回せる分です。それをを元に貯金する予算を作成します。

(3) 支出を見直す
現状の家計でどれだけ貯金ができるかわかったら、その金額やペースで足りるのかどうか確認します。もし目標金額に足りない場合は、不要な支出や贅沢な買い物を見直す必要があります。出費を必要最低限に抑えることで、貯金額を増やします。

(4) 投資も検討する
ただお金を貯めるだけでなく、場合によっては投資を検討することも方法のひとつです。特に昨今は低金利のため、ただ口座にお金を預けていても以前のように利子がほとんどつきません。つみたてNISAなど始めやすい投資もありますので活用を検討しましょう。

3貯めやすくなる技

貯金をしていてもなかなかお金が貯まらない、ついつい使ってしまうとお悩みの方もいるかもしれません。そのようなときは次のような方法で貯金をしてみてはいかがでしょうか。

●先取り貯蓄の活用
貯金をするには、先取り貯蓄(天引き貯蓄)を利用するのも有効です。例えば、積立(定期)貯蓄口座の利用などがあります。勤務先によっては財形貯蓄制度を採用しているので、そちらを利用するという方法あります。

●目的別に口座を分けて管理する
目的に合わせて、複数の金融機関で貯蓄用口座を開設する方法もおすすめです。銀行口座を分けて貯金しておくと、目標額までの道のりがわかりやすくなるので、貯金へのモチベーションの維持に繋がります。また、大半の金融機関には「自動振込予約」の機能があるのでぜひ活用しましょう。一度設定すれば給与の振込口座から各貯蓄用口座への振込を自動化できるのでとても楽です。
また、金融機関の口座に限りませんが、「貯金するお金」と「自由に使って良いお金」の予算を作り、使って良い分は自由に使う、というルールを設定するとストレスを溜めずに貯金ができます。

●各種控除や節税に有効な制度の活用
お金を貯めるには、控除制度を活用するのも方法のひとつです。年間10万円以上の医療費を支払っている方は「医療費控除」、保険に加入している方は「生命保険料控除」や「地震保険料控除」などで納める税金を抑えることができます。会社員の場合、毎月の給与から税金が差し引かれた金額が振り込まれているので、上記に該当する場合は年末調整や個別に確定申告をすることで納めすぎた税金が返ってくることがあります。
また、地域の特産品を得られる「ふるさと納税」や老後資金の準備ができる「個人型確定拠出年金(iDeCo)」、長期的な資産形成を目的とした「つみたてNISA」なども効率的な方法です。税制面の優遇もあり、かつ投資などに回せるお金が少なくても始めやすい方法です。
ふるさと納税については「第5回お金コラム ふるさと納税について知ろう」でも紹介していますので併せて読んでみてください。

●出費の前に一度立ち止まって考える
ついつい無駄遣いしてしまうという方はお金を使う前に以下のように考えてみましょう。
「本当に必要なものか」
「今持っているもので代用できないか」
「これを購入するには何時間働かないといけないか。その労働時間をかけるだけの価値があるものか」
「今ここでお金を使ったら貯金の目標額からどれだけ遠ざかるか」
一度立ち止まって冷静になると、さほど欲しくないと気付く場合があります。自問自答したり自身の給与や貯金の目標額などと比較したりすることで冷静な判断がしやすくなります。

最後に

改めて貯金の仕方について見ていきましたがいかがでしょうか。お金を蓄えておくことは長期的に安定した生活を送るために非常に重要です。自分の目標や状況に合わせて、計画的に貯金を始めることをおすすめします。また、一朝一夕で多額のお金を手にすることは困難です。資産運用なども視野に入れながら長期的な目線でお金を貯めていきましょう。

当サイトではファイナンシャルプランナーによるお金に関する無料相談も受け付けていますので、家計の見直しや資産運用などお困りの際はお気兼ねなくお問い合わせください。

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