第18回お金コラム 貯金・預金・貯蓄の違い第18回お金コラム

お金を貯める際に貯め方をインターネットで調べる方も多いと思います。そのときに「貯金」「預金」「貯蓄」の3つの言葉をよく目にするのではないでしょうか。ファイナンシャルプランナーと話していても耳にすることがあるかもしれませんね。似ているこの3つの言葉、実はそれぞれ異なった意味を持つ言葉です。今回はお金を貯めるときによく使う言葉「貯金」「預金」「貯蓄」について解説します。

「貯金」の意味

「貯金」は、お金を貯めること全般を指す言葉です。貯金箱で500円玉を貯めることも貯金と言えます。また、ゆうちょ銀行、JAバンク、JFマリンバンクなどに預けたお金も貯金と言います。
1875(明治8)年にゆうちょ銀行の前身である郵便貯金が始まりました。当時は農民や庶民など、個人のお金の預け先として利用されていました。そこにお金を預けるsavingsが貯金の語源となっています。
ちなみに、農協などの金融機関が倒産したときは、貯金保険制度により、1人あたりひとつの金融機関につき元本1000万円までとその利子が保護されます。

「預金」の意味

預金は、貯金の中でも特に、銀行や信用金庫、信用組合、労働金庫、ネット銀行などの金融機関にお金を預けることを言います。また、そのような機関に預けたお金のことも指します。ただし、ゆうちょ銀行、JAバンク、JFマリンバンクなどは含みません。
1873(明治6)年に日本で最初の銀行が誕生しましたが、当時は都市部の商人や企業がお金を預けるための金融機関でした。そこにお金を預けることを英語でdepositと呼ばれたことが預金の由来となりました。
預金には普通預金や定期預金のほかに、積立預金、当座預金、通知預金、譲渡性預金(CD)、外貨預金など様々な種類があります。
銀行や信用金庫なども、倒産したときは預金保険制度により、1人あたりひとつの金融機関につき元本1000万円までとその利子が保護されます。なお、ゆうちょ銀行に預けたお金は預金保険機構により、1人あたり元本1000万円までとその利子が保護されています。

「貯蓄」の意味

「貯蓄」は、貯金や預金をはじめ、債券、株式、不動産などの投資、積み立て式の生命保険、個人年金、個人型確定拠出年金など、金融資産全体を指します。よってお金を増やすための手段の総称とも言えます。貯金と預金が単に「お金を貯める」ことだとしたら、将来を見据え長期的視点でお金を増やしていくために行なうのが貯蓄とも言えます。

最後に

今回は「貯金」「預金」「貯蓄」の言葉の違いについて紹介しました。呼び方の違いには歴史的背景も関係しています。お金の豆知識として、ご家族やご友人に話してみてはいかがでしょうか。

当サイトでは認定ファイナンシャルプランナーによるお金の無料相談も受け付けています。教育資金や老後資金など、貯蓄やお金の不安がある方はお気兼ねなくお問い合わせください。

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