第36回お金コラム 新貨幣 貨幣の絵柄はなぜ変えないといけない?

新しい紙幣が2024年7月3日から発行開始予定です。肖像画が変わったり、数字のフォントが変わったりするなどなんとなく見聞きしたことがあるかもしれません。また、2021年11月から新500円玉が発行されたのは記憶に新しいのではないでしょうか。
では、なぜ新しい貨幣を発行しなければならないのでしょうか。貨幣の肖像やデザインにはどのような意味があるのでしょうか。今回は貨幣の絵柄について紹介します。

貨幣デザインを変える理由

お札の絵柄は約20年ごとにリニューアルされています。このように定期的に変える理由は、偽造防止です。偽造を防ぐために、ホログラムやマイクロ文字、特殊発光インキなどの技術が使われていますが、同じデザインの紙幣を長期間使い続けると、そのデザインを再現する方法が模索され、偽札が作られる可能性が高くなります。実際に、海外で日本の偽札が見つかったこともあります。偽札が広まるとお金そのものへの信用がなくなり、場合によっては犯罪に巻き込まれる場合もあります。お金を安心して使うために定期的にデザインが変えられます。なお、今回のリニューアルは誰でも利用しやすいユニバーサルデザインの導入も大きな理由のひとつです。

貨幣デザインの秘密

貨幣デザインはどのようにして決められるのでしょうか。お札の絵柄は、通貨行政を担当する財務省、お札の発行元である日本銀行、製造元の国立印刷局の三者で協議し、最終的には日本銀行法によって財務大臣が決定することとなっています。また、お札の肖像に採用される人物は、国民に広く知られていてその業績も広く認められていることのほか、紙幣にふさわしい品格のある人物でなるべく精密な写真が手に入る人物であるか、等の理由から選定されています。ちなみに、今まで17人がお札の肖像になっています。肖像の反対の面には日本を象徴するような景色や植物、絵画が描かれていますが、その肖像の人物とのバランスや他の紙幣との兼ね合いも考えながら選定されています。

目が不自由な方のための工夫もされています。インキを厚く盛り上げる印刷技術「深凹版印刷」を採用した識別マークがお札の表面左右の下側に施されています。さらに高額券の、ホログラムを覆うツルツルとした透明層は一万円札と五千円札で形を変えています。そのほ

かにも、iPhone専用お札識別アプリ「言う吉くん」の無料配信を行っています。2024年7月からの新紙幣には、指で触って紙幣だとわかるように凹凸のある11本の斜線が入れ込まれます。

ちなみに、硬貨のデザインには日本を象徴するような植物、産業、歴史的建築物が採用されています。特に1円玉と50円玉一般公募でデザインが選ばれました。額面によって硬貨の素材や形状が異なるのも特徴的です。

最後に

貨幣のデザインについて紹介しましたがいかがでしょうか。キャッシュレス決済が浸透し、新紙幣の発行は不要なのではないかと考える方もいらっしゃるかもしれません。しかし、日本の自然や伝統、歴史を反映させるものとして見るとまた見え方が変わってくるのではないでしょうか。何気なく使っているお金ですが、その歴史や背景を見つめ直すと発見があるでしょう。

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